賃貸物件を探すと、「1K」「2DK」「3LDK」など、アルファベットと数字が並ぶ独特な表記が目につきます。
不動産サイトでは当たり前のように使われていますが、実際にはそれぞれ生活スタイルや快適さに直結する違いがあります。
今さら誰にも聞けない、この代表的な間取りの種類を徹底的に分解し、
「どんな人に合うのか」「どう見極めれば失敗しないのか」まで詳しく解説します。
間取りの基本ルール
賃貸間取り表記は、数字とアルファベットの組み合わせで構成されています。
基本ルールは以下の通りです。
| 記号 | 意味 |
|---|---|
| K | キッチン(調理スペースのみ) |
| DK | ダイニングキッチン(食事できる広さのキッチン) |
| LDK | リビングダイニングキッチン(くつろぐ+食事+調理の空間) |
数字は「居室の数」を表します。
つまり「2DK」は「2部屋+ダイニングキッチン付き」です。
この数字部分が「生活の独立性」や「同居人数の目安」に関係してきます。
1R(ワンルーム)|コスパ重視のミニマル空間
特徴
キッチンと居室が一体化しており、仕切りのないワンフロア構造。
学生や社会人の一人暮らしで人気があり、物件数も豊富です。
メリット
- 家賃が安く、駅近でも手が届くエリアが多い
- 光熱費・掃除の手間が少ない
- 家具配置の自由度が高い
デメリット
- 料理のニオイが部屋にこもる
- 冷暖房効率が悪くなりやすい
- 来客時にプライバシーを確保しにくい
評価ポイント
- キッチンの位置:玄関すぐ横だと生活感が出やすい
- 収納の有無:クローゼットがない物件も多い
- 防音性能:単身者向け物件は壁が薄いことも
💡プロの視点
1Rでも「ロフト付き」や「間仕切りカーテン付き」のタイプなら、生活スペースをうまく分けられます。
また、南向き・角部屋なら開放感が大きく変わります。
1K|一人暮らしの定番、快適さとコスパのバランス型
特徴
キッチンと居室の間にドアや廊下があるタイプ。
生活空間を分けたい人に人気です。
メリット
- 料理や洗濯の音・ニオイが部屋に届きにくい
- プライベート空間を保ちやすい
- 比較的新しい物件が多い
デメリット
- ワンルームより家賃・光熱費が上がる
- 廊下部分がある分、居室が狭くなる場合も
評価ポイント
- 居室の広さ:6畳以上あるとベッド+デスクが置ける
- キッチンの設備:コンロ口数、シンクの大きさ
- 洗濯機置き場:屋内設置が望ましい
💡プロの視点
1Kは「廊下型」と「縦長型」で住み心地が違います。
玄関→キッチン→居室の動線が自然なものを選ぶと、家事の効率も上がります。
1DK / 2DK|コンパクトでも生活空間を分けられる
特徴
ダイニングキッチン(DK)に加え、1〜2部屋があるタイプ。
2人暮らしやテレワークにも向いています。
メリット
- 食事スペースと寝室を分けられる
- 2人暮らしでも生活リズムをずらしやすい
- 家賃がLDKより抑えめ
デメリット
- DKが狭いと食事スペースとして使いにくい
- 築年数が古い物件が多い
評価ポイント
- DKの広さ:6畳以上あれば食卓+家電が置ける
- 間仕切りの位置:開け放てば広く使える構造が理想
- 独立性:部屋同士が廊下でつながっていると快適
💡実用アドバイス
「リモートワーク+寝室分離」を実現したい人は、1DKが狙い目です。
逆に、2人暮らしなら2DK以上を選ぶと「生活時間のズレ」を吸収できます。
1LDK / 2LDK / 3LDK|広さと快適性を両立する定番ファミリー型
特徴
リビング・ダイニング・キッチンがひとつになった開放的な空間。
ファミリー層やカップル、在宅ワーカーにも人気です。
メリット
- 開放感があり、インテリアの自由度が高い
- 家族や同居人とのコミュニケーションが取りやすい
- 新築・築浅の物件が多く、設備が充実
デメリット
- 家賃・光熱費が高め
- 掃除範囲が広く、冷暖房コストも上がりやすい
評価ポイント
- LDKの広さ:10〜12畳以上あると快適
- 部屋の配置:寝室とリビングが離れていると静か
- 収納:ウォークインや納戸があると整理がラク
💡実用アドバイス
LDKの「形」に注目。
- 横長型:光が入りやすく、開放感◎
- 縦長型:家具の配置自由度が高い
また、2LDKなら「1部屋を在宅ワーク専用」にするのもおすすめ。
3DK / 4DK|部屋数を確保したいファミリー向け
特徴
リビングはなく、ダイニングキッチン+複数の個室。
昭和〜平成初期のマンションに多い間取りです。
メリット
- 家族の個室を確保できる
- 家賃が同規模のLDKより安い
- DIY・リフォーム前提の物件が多く、改装も楽しめる
デメリット
- DKが狭く、リビングとしては不向き
- 動線が複雑で圧迫感を感じる場合も
- 設備が古いことが多い
評価ポイント
- DKの広さ:8畳以上あると家族で食事可能
- 日当たり:中央の部屋が暗くなりやすい
- 改装履歴:リノベ済みなら快適性が段違い
💡実用アドバイス
3DKは「リビングなし」がデメリットに見えますが、
1部屋をリビングに変更すれば実質2LDKとして使えます。
間取りを“変える前提”で考えると選択肢が広がります。
間取り評価の極意:ここを押さえれば失敗しない
- 生活動線
玄関からキッチン、浴室、居室までの流れがスムーズか。
ドアの開閉方向にも注目。 - 収納力
押入れやクローゼットが「実用的な位置」にあるか確認。
ベッド横・玄関横などの配置で快適度が変わります。 - 採光・通風
南向き=正義ではありません。夏の暑さや日差しの強さも考慮。 - 隣室との位置関係
隣の部屋が寝室やトイレと隣接している場合、音トラブルの原因に。 - 水回りの配置
トイレ・浴室・洗面所が「一直線」に並ぶと使いやすい。
💡補足
「図面ではわからない」部分こそ、内見で確認を。
実際の動線を歩きながら、家具配置や窓の位置をシミュレーションしましょう。
まとめ:間取り選びは「自分の暮らし方」を基準に
間取りは単なる数字の組み合わせではなく、ライフスタイルの設計図です。
どんなに広くても、動線が悪ければ住みづらい。
逆にコンパクトでも、自分の動きに合っていれば驚くほど快適です。
選び方のコツ
- 家賃ではなく「暮らしやすさ」で比較する
- 動線・収納・日当たりをセットで見る
- 内見時は“家具を置く位置”まで想定する
自分の「1日の生活リズム」をイメージして、
その流れがスムーズに行える間取りを選ぶこと。
それが、本当に後悔しない賃貸選びの秘訣です。

